訪問診療

image当院では、通常の外来診療のほか、様々な理由で通院が困難な患者さんのために訪問診療を行なっております。
通院に介助が必要であったり、精神的・身体的理由から外出することそのものが困難な患者さんもいらっしゃるかと思います。
そのような状態の患者さんでも適切な治療を受けられるよう、サポートしていきたいと考えています。
通院に関してお悩みの方がおりましたら、どうぞご相談ください。

在宅医療

医療を受けるかたちを大きく分けると、外来医療入院医療在宅医療になります。

外来医療は患者さんが病院やクリニックといった医療機関に通院し、受診します。
入院医療は主に病院など入院設備のある医療機関に入り、管理・治療を受けます。
そして在宅医療は、文字通り患者さんが自宅や療養施設などお住まいになっている場所で医師の診療を受けることを指します。
在宅医療は、従来は医療機関で受けることが出来た医療サービスを、通院・入院することなく、住居に居ながら受けることが出来る診療形態です。

在宅医療は往診訪問診療に大別されます。

往診と訪問診療

往診訪問診療は混同して使われることがよくありますが、厳密には多少異なる意味を持ちます。

往診も訪問診療も医師が足を運ぶという点では同じですが、急に体調が悪くなった時や突然症状が出た際などに、患者さんもしくはご家族からの要請に応じて診察に伺う場合が往診です。

上記に対し、診療計画・訪問スケジュールをたて、定期的に訪問し、治療や体調管理に当たるのが訪問診療です。
訪問診療を実施する際にはご家族や関係医療機関から情報収集を行い、あらかじめ病歴や現在の病状を把握します。その上でどのような治療を希望しているか、介護の有無や生活環境・経済的事情などを考慮し、診療計画を立てます。
急変時には緊急訪問や入院の手配を行なうなど、臨機応変に対応します。

往診が基本的に1回の診療をもって完結するのに対し、訪問診療は継続的な治療を目的としています。

訪問診療の意義

現在、国は団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、地域包括ケアシステムの構築を推進しています。

これまで療養的に利用されてきた入院医療の制約が高まってきていますが、自宅や有料老人ホーム・グループホームなどといった施設で療養される人が年々増えてきています。
訪問診療はそういった人達にも従来通りの医療サービスを提供できる診療形態です。

また、厚生労働局によると、高齢者の半数以上が最後の生活の場として自宅を希望しているというアンケート結果が出ていますが、訪問診療を利用することで実現が可能となるケースもあります。

チーム医療の体制作りも進められており、より充実した医療サービスの提供が見込まれています。

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